やりがちな貯金術と改善方法

こんな貯金じゃ失敗する!

節約をするときに大事なのは、まずしっかりと目標を決めるということです。

家族で海外旅行に行くということでもいいですし、高い家電製品を何か買い換えるということでもよいです。

とにかく目標とする金額を決めて、そのためのお金を作るには毎月どのくらいのお金をキープすればいいかという毎日の努力目標を設定していきます。

ただ漠然とした節約では、気持ちだけがなんとなくセコセコとしているのに実際にはほとんど金額として貯まっていないという二重の損を生み出してしまいます。

目標のない節約は「せこい」行動にもつながってしまうので、時には周囲の目を気にしつつ迷惑をかけない範囲でやっていくようにしましょう。

よくある貯金の失敗パターンとしてまとめると「計画しない」「無理をする」という2つが挙げられます。

「計画しない」となぜか貯まらない

例えば今目の前に大きな水槽があってそれを水でいっぱいにしてほしいと頼まれたとします。

普通であればバケツなど水汲みができる道具を持って近くの水道などに行き、そこから少しずつ水を運んで入れていくことになるのですが、それは貯金と同じく何度も繰り返してやろうとするのは面倒な作業です。

時間制限を設けなかったり、どのくらいまでいっぱいにしたら終わりにするかということを決めていない場合などには作業もはかどりませんし、モチベーションの維持をすることもできません。

しかし例えばそこに「明日魚を買ってきて中に入れたいので八分目くらいまで入れておいてほしい」という目標があれば、単なる水汲みも無意味ではなくどうやったらより簡単な方法で水を入れたらいいか考える立派な仕事になります。

漠然と計画のない節約はその水汲みと同じで、やるからにはいつまでにどのくらいの作業をするかということを考えておくことが大事です。

無理をしても結局失敗する

上記の水汲みの例で続きを言えば、水槽をいっぱいにするための手段として「一気に10リットルずつ運ぶ」といった目標をたてたとしたらどうでしょう。

女性の力でそんな重たい水を持つことはできませんし、仮に持てたとしても途中でこぼしたりするリスクも大きくなります。

よくある貯金の失敗例として「ボーナスを全額貯金する」「一年で○百万円貯める」といったおおよそ実現不可能な目標を設定してしまうということがあります。

確かに貯金するなら早くたくさん貯めたいものですが、実際の生活を無視して立てる無謀な計画では最初のうちはまだしも途中で絶対に挫折して何もかも台無しになってしまいます。

貯金は最初は気持ち少なめなくらいの目標にして、長く続けていけるところにとどめておくのが長期的に最も確実な方法になります。